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1990年に始まった万有シンポジウムは、昨年から仙台万有シンポジウムと名前を変え、今年で19回目を迎えることとなりました。今回は「有機化学の目指す夢」と題して、有機化学の各分野の第一線でご活躍の6人の先生方にご講演をお願いしました。山口茂弘先生は、マテリアルを志向した典型元素化学の可能性を追求する気鋭の研究者です。安田先生は、メルク研究所におけるプロセス化学研究の中核として活躍されています。山口雅彦先生は、東北大学における有機化学のリーダーのお一人で、触媒的合成反応の開発から精密巨大分子の合成と機能に至る広い分野で活躍されています。只野先生は、複雑な構造をもつ天然有機化合物の効率的全合成において目覚ましい業績を挙げていらっしゃいます。相本先生は、タンパク質合成法の開発、特に化学合成の分野で世界的な活躍をなさっています。上村先生は、単離構造決定の分野で我が国の天然物有機化学をリードし、フィールドにおける生命現象観察の重要性を訴えてこられました。各先生方からは、最も新しい研究成果をご紹介頂くとともに、有機化学のわくわくする興奮と感動、そして新たな可能性など未来の大きな夢を熱く語って頂けるものと期待しています。
ご承知の通り、本シンポジウムの参加者の多くは、東北地区の学生や若手研究者たちです。次世代の有機化学の発展を担う若い研究者諸君に、有機化学の将来の大きな夢と希望を伝え、そしてともに語り合える機会を提供できれば、オーガナイザーとしてこれに勝るものはありません。ここ仙台の地で有機化学の大きな夢が育まれ、語り継がれることを願っています。
最後に、本シンポジウムの開催に当たり、ご協力頂きました組織委員会の先生方、長年ご支援頂いている(財)万有生命科学振興国際交流財団ならびに万有製薬株式会社の関係者の方々に心より感謝申し上げます。
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