四半世紀記念万有シンポジウム
-万有シンポジウムの総括と発展-
公益財団法人MSD生命科学財団は、学術振興と若手研究者の育成を目的に、創薬研究の基盤となる有機化学に関するシンポジウムを助成してきました。
このたび、1989年に始まった「万有シンポジウム」が25年を超えたことを機に、これまでの活動を振り返るとともに、今後の展開を語り合うことを目的に「四半世紀万有シンポジウム」が開催されました。
当日は、ノーベル賞を受賞された 大村 智先生(北里大学特別栄誉教授)による特別講演、山本尚先生(中部大学分子性触媒研究センター長、教授)の基調講演、3名の先生方による最先端の研究発表が行われました。
会場には、野依 良治先生(国立研究開発法人 科学技術振興機構 研究開発戦略センター センター長)、鈴木 章先生(北海道大学名誉教授)、根岸 英一先生(バデュー大学特別教授)の各ノーベル賞受賞者をはじめとする多くの著名な研究者400名が集い、今後の有機化学の目指すべき方向性について、熱い議論がなされました。
また、出損企業の代表として、ヤニー・ウェストハイゼン氏(MSD株式会社 代表取締役社長)からの来賓挨拶では、「医薬品創成に欠くことのできない有機化学を中心とする幅広い分野で活発な交流が行われ、長い歴史の中で多くの人材が育っているということを知り、支援企業としても大変誇らしく感じています」と、シンポジウムのこれまでの功績を称えるとともに、日本発のイノベーションへの貢献に期待が寄せられました。
シンポジウムの写真
- 開催日時
- 2016年12月3日(土)13:00~17:00
- 会 場
- 東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 - 主 催
- 四半世紀記念万有シンポジウム実行委員会
中村栄一(発起人代表)、藤田誠(実行委員長)、井上将行、内山真伸、小林修、鈴木啓介 - 協 賛
- 日本化学会、日本薬学会、有機合成化学協会
- 後 援
- 公益財団法人MSD生命科学財団
- 顧 問
- 柴﨑正勝、鈴木章、玉尾晧平、根岸英一、野依良治、向山光昭、村井眞二、山本尚
プログラム
- 13:00-13:10
- Opening Remarks
中村 栄一
(東京大学 総括プロジェクト機構・大学院理学系研究科)
- 13:10-13:40
- Total Synthesis of Dimeric Indole Alkaloids via Late-Stage Chemoselective Oxidation
徳山 英利(東北大学大学院薬学研究科) - 13:45-14:15
- Exploring the Power of Molecules by Rapid Synthesis Catalysts
伊丹 健一郎(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所)
座長:井上 将行(東京大学大学院薬学系研究科)
- 14:20-14:50
- Toward Upper Hierarchical Levels
相田 卓三(東京大学大学院工学系研究科)
座長:小林 修(東京大学大学院理学系研究科)
- 14:50-15:20
- Coffee Break
- 15:20-15:55
- 基調講演
Substrate-Controlled Organic Transformation and Further
山本 尚(中部大学分子性触媒研究センター)
座長:小林 修(東京大学大学院理学系研究科)
- 16:00-16:40
- 特別講演
Discovery of Microbial Products with Specific Biological Targets
大村 智(北里大学特別栄誉教授)
座長:鈴木 啓介(東京工業大学大学院理工学研究科)
- 16:40-16:50
- 来賓祝辞
Maria Rivas(Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.)
- 17:00-17:10
- Closing Remarks
藤田 誠(東京大学大学院工学系研究科)