BCA/MBLA講演ツアー紀行文
“MBLA 2011”受賞者
MBLA2011講演ツアーを終えて 東京大学大学院工学系研究科 准教授 新谷 亮
|
2012年10月14日から31日までの18日間、第8回MBLA受賞者として昨年および一昨年の受賞者と同じルートでUniversity of California, Berkeley、Stanford University、Scripps Research Institute、Merck Research Laboratories, Rahway、Columbia University、Massachusetts Institute of Technology、Harvard University、University of Chicagoの8ヶ所をまわる講演ツアーに行ってきました。日本の研究環境のもとでは若手研究者としてなかなか体験できないような貴重な半月余りを過ごさせてもらい、何よりもまず、本賞に関わられた万有生命科学振興国際交流財団の方々および山本尚先生をはじめとする選考委員の先生方、またツアー先でホストをしてくださった先生方に厚く御礼申し上げます。
とくに印象に残った言葉たち:
私は大学院生として1999年から2003年までMITで過ごしたこともあり、今回のツアーは一部、里帰りおよび同窓生との再会という側面もありましたが、この機会でなければ会えないような大御所の先生から若手の先生やポスドク・大学院生に至るまで各世代でアメリカのトップを走っている人たちと直接会って様々な話をできたことが何よりの収穫であろうと思います。とくに、私の専門とは少し分野の違う人たちともたくさん出会えたことは今後の研究生活を過ごす上でプラスになると思いますし、同世代や私より若い世代の活力を非常に強く感じることができたことも大きな刺激となりました。今こうしてツアーを終えて振り返ってみると、最も緊張したのは選考委員の先生方を前にした昨年のMBLA選考の面接の時であり、本ツアーでの講演は多少早口になった時があるものの、質疑応答も含めて概ね楽しんでできたと思います。
とくに印象に残った言葉たち:
「MBLAの講師といえば自分より年上だったのに、いつの間にか自分より若いのが来るようになった(UC Berkeley, Prof. F. Dean Toste)」
「MBLAが始まってからの数年間ツアーのアレンジを担当していたが、2週間あまりの期間にこれだけの場所で講演できるように調整するのはとても大変だった(Merck, Dr. David M. Tschaen)」
「今の若い日本の人たちは内向きにならずハングリー精神を持ってもっと外国に出て行かないといけない(Columbia, 中西香爾先生)」