2004年から始まった第3シリーズ「ストレス」では、1年目は尾仲達史(自治医科大学)、井樋慶一(東北大学)がモデレーターで「ストレスと脳」、2年目は神庭重信(九州大学)がモデレーターで「ストレスと疾患」、3年目は二木鋭雄(産業技術総合研究所)がモデレーターで「ストレスと生活」をサブテーマにして、ストレス社会の現代では一般用語となっている「ストレス」を科学的なレベルで理解していただくと共に、ストレス社会を生き抜くヒントを探していただくことを目指しました。
そして、今回、このストレスシリーズが単行本として発行されることになりました。残念ながら「若手研究者のための生命科学セミナー」はストレスシリーズをもって9年間で終了になりましたが、本書の発刊は9回のセミナーを締めくくる記念であると共に、その内容は多くの研究者の参考になるものと考えています。
(『ストレスの科学』「はじめに」より抜粋)
若手研究者のための生命科学セミナー組織委員
唐木英明