BCA/MBLA
講演ツアー紀行文
BCA/MBLA講演ツアー紀行文
“MBLA 2022”受賞者
MBLA講演ツアーを終えて 千葉大学大学院薬学研究院
教授 山次 健三 |
今回「化学触媒を用いた細胞エピゲノムへの介入」という内容でMBLA講演ツアーを行わせていただきました。出発前は、ホストの先生方、講演ならびに議論に参加くださる先生方の多くが低分子有機合成化学をご専門とされる方かと思っていましたが、有機物理化学、マテリアルサイエンス、生物有機化学に至るまで、様々な背景の研究者たちとの交流の機会を用意してくださいました。いずれの講演においてもまずホストの先生が、MBLAが日本においていかに権威ある賞であるかを説明してくださり、聴衆の期待を最大限に引き上げてくれます。講演後の質疑応答あるいはその後のディスカッションにおいては、様々な背景から的確あるいは思いもよらなかった議論を頂き、自身の研究の将来を改めて考える素晴らしい機会となりました。今回の訪問では特に、独立以来華々しい活躍を遂げ次の大きな一歩を狙う同年代の研究者、そして国内外から将来を嘱望されライジングスターとなることを期待される独立したての若手研究者と議論する場を多く頂きました。彼らはいずれも、自身の研究が与えうるインパクトを高い解像度で眼中に捉えつつも、予想外のnew discoveryを歓迎するしなやかさを備えた研究アイデアを展開していると感じました。これから互いに競い合いかつ協力し合う世界トップスクールの研究者たちとじっくりと時間をかけて一対一で意見を交換できること、これはまさにMBLAの目的である「日本の若い研究者を世界でvisibleにする」を叶えた講演ツアーであったと思います。
最後になりますが、本賞の設立以来、このような貴重な機会をご支援続けてくださっている山本尚先生、審査委員の先生方、温かいサポートを頂きましたMSD生命科学財団の皆様方に厚く御礼申し上げます。本賞に係る研究を長い目でご指導いただきました金井求先生、共に実験台に立ち研究を進めてくれた研究室員の皆様に深く感謝申し上げます。
最後になりますが、本賞の設立以来、このような貴重な機会をご支援続けてくださっている山本尚先生、審査委員の先生方、温かいサポートを頂きましたMSD生命科学財団の皆様方に厚く御礼申し上げます。本賞に係る研究を長い目でご指導いただきました金井求先生、共に実験台に立ち研究を進めてくれた研究室員の皆様に深く感謝申し上げます。