オーガナイザーから

第35回万有福岡シンポジウム
未来に羽ばたく有機合成のパワー!

第35回万有福岡シンポジウム Organizer
九州大学大学院理学研究院 教授 大石 徹
Co-Organizer
九州工業大学大学院工学研究院 教授 北村 充
 第1回万有福岡シンポジウム(1991)が開催されて以来、今回で35回目の開催になります。私は博士2年の時に、第1回万有仙台シンポジウム(1990)に初めて参加しました。最初は、美味しいご飯にありつけることがモチベーションでしたが、いざ参加してみると、論文や教科書でしか知らない著名な先生方が目の前で講演されている姿を見て胸を躍らせていました。
 その後も仙台や福岡のシンポジウムに参加し、また幸運にも講演する機会を与えて頂きました。万有シンポジウムから多くのことを学び、研究者として成長させて頂きました。また、立ち上げから現在に至るまでシンポジウムを大きく育てて頂きましたMSD生命科学財団元理事の鈴木國夫様には、大変お世話になり感謝しております。様々な分野において有機合成化学がいかに大事であるか、地方の若者を育て世界に羽ばたいてもらうことがいかに大事であるか、いつも熱く語っておられるのを傍らで聞いておりました。その心意気を改めて思い起こす意味もこめて「未来に羽ばたく有機合成のパワー!」というタイトルを掲げました。第35回の記念の回に相応しい万有シンポジウムに縁のある先生方を含め、様々な分野から5名の先生方にご講演をお願いしました。また、若手の先生方による大津会議紹介のイベントも企画しております。本シンポジウムの醍醐味は、第一線でご活躍されている著名な先生方のご講演をライブで拝聴でき、また講演後のEvening Mixerで直接お話できることです。思いっきり楽しんで頂ければ幸いです。
 最後に、35年の長きにわたり、本シンポジウムの開催に多大なるご支援を賜りましたMSD生命科学財団に心より感謝申し上げます。また、組織委員会、座長、アドバイザリーボードの先生方のご協力に厚く御礼申し上げます。