結果報告

7月2日に北海道大学工学部オープンホールにて開催された第23回万有札幌シンポジウムは、約370名の方々にご参加いただき盛会のうちに終了いたしました。

今回は、「有機化学の深化と多様化」をテーマに、新規触媒を利用した合成法の開発や全合成研究などの「基礎研究の深化」と、オピオイド系医薬開発、超構造らせん分子、PET分子イメージングなどの「発展研究の多様化」に焦点を定め、6名の先生方に研究発表を行なっていただきました。更にシンポジウム最後には特別講演として、昨年ノーベル化学賞を受賞された鈴木章先生をお迎えし、ノーベル賞ご受賞にまつわるエピソード、そして若い世代に向けたメッセージをいただきました。

各講演ともベストディスカッション賞の後押しもあり、質疑の時間では次々と学生の皆さんからの質問が出され、また、シンポジウムの後に行われたイブニングミキサーでは鈴木章先生と学生の皆さんが気さくにお話する場面も見られ、北海道の若い有機化学者の方々が非常に元気であることが印象的でした。
万有札幌シンポジウムへ参加された皆さんが有機化学の魅力を多少なりとも感じていただけたとしたら幸いです。

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