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シンポジウム BANYU SYMPOSIUM

第24回 万有札幌シンポジウム
有機合成化学の最前線-「ものづくり」のための新しい方法論の開発と応用

オーガナイザーから

第24回万有札幌シンポジウムOrganizer

北海道大学大学院薬学研究院 教授 佐藤 美洋

毎年7月に開催されるこの万有札幌シンポジウムも今年で24回目を迎え、来年でいよいよ四半世紀、初夏の恒例行事としてすっかり定着した感があります。関東、関西などの他地域と比べ、北海道で世界的に活躍している著名な研究者の講演をなかなか生で聞く機会が少ないこともあり、学生、教職員、研究者など、多くの皆さんがこのシンポジウムを心待ちにしており、毎年多くの方々に参加して頂いております。

本年のシンポジウムテーマは、『有機合成化学の最前線 ─「ものづくり」のための新しい方法論の開発と応用』と題しました。今日では様々な領域の科学が融合・発展を遂げ、様々な生物活性化合物や機能性化合物などの「物質(もの)」が発明、発見され、我々の日常生活を豊かなものにしてくれています。しかし、これらの「物質(もの)」を「つくりだす」上で大切なのは「有機化学」や「有機合成化学」であり、これらの科学が「ものづくり」の根源である、との信念からこのテーマを名付けました。一方、文明の発展によって作り出された「物質(もの)」の中には、必ずしも我々にとって良いものばかりではなく、人類の生存や環境に脅威を与えるものも少なからず存在しますが、それらの負の問題を解決するのも「有機化学」や「有機合成化学」の責務だと思います。そういう視点に立って、本シンポジウムでは「ものづくり」の新しい方法論・反応の開発、及びそれらを駆使した応用研究の分野で世界的に活躍されている先生をお招きし、最新の成果を披露して頂くとともに、「有機化学」や「有機合成化学」のこれからの進むべき方向性について考えたり、思いを巡らす機会になればと思っています。

最後になりましたが、20年以上の長きにわたりこのシンポジウムの開催を御支援頂いている公益財団法人 万有生命科学振興国際交流財団に深く感謝いたします。

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