『創薬工学シンポジウム』は、医薬品の生産技術開発領域にフォーカスしたユニークなシンポジウムとして、2001年に開始されました。
高い付加価値を有する医薬品の創製に必要不可欠な3つの研究分野(製剤粒子工学、プロセス工学、分析・物理化学)に焦点をあて、製薬企業のニーズとアカデミアから発出されるシーズの融合を目指して、このシンポジウムが企画されました。毎回、各分野のリーダーである大学の先生、そして創薬の第一線で活躍される企業の研究者や技術者による講演が行われ、その後アカデミアのシーズと企業のニーズの接点について活発なディスカッションが行われるというスタイルで展開されました。
大学院生の教育的な観点からは、招待講演に加え、学生を中心としたポスターセッションが設けられ、優秀なポスター発表者の表彰も行われてきました。
6回の開催で延べ1000名以上の方が参加され、創薬研究に関わる化学工学の重要性と進歩に強い共感をもって頂けたのではないかと考えています。
当財団による『創薬工学シンポジウム』は2006 年をもって終了いたしましたが、幸いなことに、2007年から「化学工学会・バイオ部会」がこのシンポジウムを引き継ぎ、開催してくださっています。